NATO外相理事会、米長官出席で日程前倒し 31日開催
【ブリュッセル=森本学】北大西洋条約機構(NATO)は27日、外相理事会を31日にブリュッセルの本部で開くと発表しました。当初は4月5、6日に開催予定でしたが、ティラーソン米国務長官が4月上旬に米国で開く米中首脳会談への同席を優先し、理事会に出席しない意向だと直前になって判明しました。日程を急きょ再調整する異例の事態となっていました。
(写真:AFP/TTXVN)
NATO外相理事会の開催はティラーソン氏のアメリカ務長官の就任後初めてです。NATO側は5月25日にブリュッセルで開くNATO首脳会議にトランプ米大統領が初出席するのを前にした重要会合と位置づけていました。
このためティラーソン氏の欠席の意向が伝わると、欧州側ではトランプ政権のNATO軽視への懸念が改めて浮上しています。不安解消へNATO側とアメリカ側がティラーソン氏が出席できる日程での理事会開催の再調整を急いでいました。